“ナスカの地上絵”に続く? 巨大地上絵がカザフスタンで新発見!!

 誰が何の目的で描いたのか、未だ謎のまま私たちを引きつけて離さない「ナスカの地上絵」。しかし今回、新たに複数の地上絵がカザフスタンにて発見されたと9月23日付の「Live Science」が報じている。

「Live Science」によると、中央アジア北部に位置する国、カザフスタン全域で様々な大きさや形の50を超える地上絵が考古学者により発見されたそうだ。発見する際に用いたグーグルアースでは、これらの構造物が主に土を盛った土手のように作られていることや、その形状が正方形、円形や十字架、卍(まんじ)など、幾何学的な模様となっていることが鮮明に確認できる。

ナスカの地上絵に続く? 巨大地上絵がカザフスタンで新発見!!の画像1今回発見されたカザフスタンの地上絵 画像は「YouTube」より

 いずれも直径90~400mで、そのうちのいくつかは現代の航空母艦よりも全長が長いと言われている。調査員は「これらの地上絵はここからでは見えにくいですが、空から見ると鮮やかにその模様が見えます」と語る。

■一体何のため? 地上絵を作った目的とは

 ここ数年、カザフスタンのコスタナイ大学とリトアニアのヴィリニュス大学の考古学者は、航空写真や地中レーダー、年代測定法などを用いて共に地上絵を研究し、このほどイスタンブールで行われたヨーロッパ考古学者協会の年次総会にて結果を発表した。

 今回の発掘調査に関わった考古学者のイリーナ・シェヴニナ氏とアンドリュー・ラグヴィン氏は、これらの構築物に囲炉裏のような物が使用されていたことを明かすとともに、古代の人類が土地の所有権を示すために地上絵を作成した可能性があると「Live Science」に送られたメールで指摘している。

 そして彼らは、「これらの地上絵は古代の人々により作られました。しかし、それがどのような人によって何の目的で作られたのか、またなぜ幾何学模様を使ったのかは謎のままなのです」と述べている。

■ナスカの地上絵とは何なのか?

 ナスカの地上絵といえば知らない人はいないはずだ。この地上絵は、ペルーを流れる川に囲まれた盆地状の高原に、何者かが描いた幾何学模様や動植物の絵を指す。しかし作られた目的については、いくつかの説があるのをご存知だろうか。

 1939年から現在にかけて数多くの地上絵が発見されてきたが、長さ46mの蜘蛛から最大のものでは鳥類を描いたとされる長さ285mのものまで、その姿は様々だ。そしてその目的としては「雨乞いの儀式に用いた」という説や、「管理能力の有無を図るべく地上絵の線上を歩かせ、それが何の絵かを当てると上位の管理職を手にすることができた」など、研究者の間では今も様々な説が研究されているようである。ナスカの地上絵は、1994年12月にユネスコの世界遺産として登録されてからもなお、多くの人を魅了している不思議な遺跡なのだ。

■世界中で見つかっている地上絵

 近年ではナスカ以外でも、英国やブラジル、そしてアメリカ南西部を含む世界各地で地上絵が発見されており、考古学者達による調査や研究が進められている。例えば、中東では何千もの車輪状の模様が発見され、またロシアでも考古学者がヘラジカのような形をした地上絵を見つけたが、こちらはナスカの地上絵よりも古いものだとも言われている。

 今回の地上絵が発見されたカザフスタンとペルーは、実に14,000kmと遠く離れているにも関わらず、これらが非常に良く似ているという点はとても興味深い。世界中の地上絵が全て見つかったその時、私達人類は古代人が残そうとしたメッセージを解き明かせるのだろうか。次はどんな発見があるのかと期待せずにはいられない。
(文=清水ミロ)

参考:「Live Science」、「Unexplained Mysteries」ほか

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