サダコ、ホピ族、夭折の天才少女、ロスチャイルド支配…! 過激芸術家・増山れなが生みだす作品の背景とは?(インタビュー)
昨年7月の参院選(東京選挙区)に社民党から出馬した芸術家・増山れな氏。画家、パフォーマー、作家、ジャーナリストとして活躍するとともに、平和活動アート集団「桃色ゲリラ」を主宰し、アートと政治を融合させた活動にも取り組むなど、その異色の経歴が全国のメディアで大きな話題を呼んだ。
参院選で増山氏は10万票弱(9万6700票)を獲得したが、民進党の蓮舫氏も出馬する激戦区であったこともあり落選。インターネット上では、「“母乳アート”というエロパフォーマンスをした変態」「府中市美術館で行われた『拷問トークショー』で、自身の陰部にバイブレータを挿入するなど公序良俗に反している!」という批判も根強い。現在、そんな増山氏が監督した映画「サダコの鶴」が第1回アジア国際映画祭で正式招待作品に選出され、各地の映画館や公民館で絶賛上映中だ。
さて、インタビュー前編ではインパクトある芸術活動についての真意を語ってくれた増山氏。なんと、「サダコの鶴」の撮影中にさまざまな不思議な現象に襲われていたというが、一体何が起きたのか? そして彼女が明かした次回作“ロスチャイルドに関する映画”とは、どのような作品になるのか? ロスチャイルドとえば、世界を支配する陰謀組織「イルミナティ」を連想するが、真相は?
・ インタビュー前編:過激平和芸術家・増山れなが母乳&バイブ事件を語る
■夭折の天才少女、その未発表作と謎のシンクロ
――映画「サダコの鶴」の主人公は、広島の原爆によって被爆し、白血病で亡くなった少女・佐々木禎子さんですね。広島平和公園にある「原爆の子の像」のモデルとしても世界的に有名です。そんな映画の撮影中に、どんな不思議な現象が起きたのですか?
増山れな氏(以下、増山) 「映画の中に登場する、サダコさんの天国での親友“愛華ちゃん”にまつわることなのです」
――あの坪田愛華ちゃんですか? 学校の課題で地球環境問題を訴える漫画「地球の秘密」を描いたところ、健康体であった体調が翌日に急変し、天に召されるように12歳の若さで謎の死を遂げた……。
増山 「そうです。彼女の漫画は死後、国連本部でも展示され、未成年者では世界初となる『国連グローバル500賞』を受賞したという実在の才女です。その漫画は、現在100カ国で翻訳されています。
1991年に亡くなった彼女ですが、実はほかにもいくつか漫画を描いており、そのうちの一作が、映画のストーリーにそっくりだったのです」
――それは驚きです! なんというシンクロニシティでしょう!
増山 「取材のために行ったカリフォルニア州にある『サダコピースガーデン』で、壇上和尚という広島の和尚が、ユーカリの木に愛華ちゃんの遺骨を埋めていたのですが、それがキッカケで漫画『地球の秘密』と愛華ちゃんのことを知りました。そして『同じ12歳で亡くなった天才少女だから、愛華ちゃんも映画に紹介したらどうか』とご提案いただいたのです。
禎子さんがテーマの映画なので、最初は愛華さんというキャラクターを出演させるか迷いました。でも、愛華ちゃんのご両親のご自宅に取材に伺った際、ちょうど家の屋根の上に竜神様の形をした雲が出ていたんですよ。これは何らかのメッセージなのか? と考えていたところ、ご両親が見せてくれた愛華ちゃんの未発表作品のなかに、『サダコの鶴』とそっくりのストーリーの漫画があったのです!
その未発表漫画は、沖縄から広島の呉に引っ越した女の子が、同じネックレスをつけた男の子と一緒に“自動翻訳イヤホン”をつけて、イラクをはじめ世界各地を旅したりタイムワープしたりする、というストーリーでした。しかも、登場人物の漢字まで似ているんです。それに広島の呉は、『サダコの鶴』に登場する米軍の原爆傷害調査委員会(ABCC)が設立された場所。ご両親に聞くと、広島の呉に連れて行ったことはないそうです。不思議な偶然に、とにかく驚きました!」
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