シーシェパードらに標的にされる太地町「くじらの博物館」に潜入! セミクジラの200キロ睾丸も発見…村田らむ取材!
しかし、公園にドーン!! と展示された捕鯨船『第一京丸』を見て、テンションがぐっと上がった。
捕鯨船『第一京丸』は1971年に竣工して2007年8月まで操業していた実際の船で、2012年より展示されているそうだ。
残念ながら内部は見られなかったのだが、『内部は当時の様子を資料としてそのまま保存しています』と書いてあったので、いつか見られる日が来るかもしれない。くう~見たいぜっ。
捕鯨船の展示の近くには、クジラの尻尾のモニュメントがあり、まるで陸地で捕鯨が行われているような幻想的なシーンにも見えた。
そしていよいよ、僕の個人的な目的地である『太地町くじらの博物館』に到着した。
博物館好きの僕としては、かなりワクワクする現場である。
到着すると、マイクを通した女性の声が聞こえてきた。
「イルカショーをしているイルカたちは、海と大きくかけ離れた、狭いプールで行動範囲を制限されて、あらゆる病気に苦しみながら、死んだ魚を食べさせられて、無理やり芸を覚えさせられて、皆さんの前でパフォーマンスしているのです」と辛気臭い声でアピールしている。
アニマルライツセンターの人たちが『太地町くじらの博物館』の前に、プラカードを並べて抗議活動をしていたのだ。
カルト新聞の藤倉さんはそういう“厄介な団体の人たち”が大好きなので、積極的にからんでいっていた。
僕は、以前中国と韓国の犬肉料理のルポを書いた際、“元アニマルライツ”を名乗る人から、犯罪に抵触するレベルの脅迫を受けたことがあった。もちろん“元”であるし、一人が“キチガイ”なのだから、全員が“キチガイ”だというのは極論だとは思う。
だが、博物館を見学しようとワクワクしている親子連れやカップルに対し、ネガティブな情報を集団で一方的に訴え続ける人たちは正直嫌いだ。正しい、正しくないはひとまずおいといて、個人的には関わりたくない。
藤倉さんが動物愛護団体員とベラベラと喋っているのを横目で見ながら、僕は一人で『くじらの博物館』に向かった。入場料大人1500円と少し高めの入場料を払って館内に入った。
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