重力は存在しない…重力否定で見えてくる「宇宙の別の法則」! 全てに説明がつく、電気的宇宙論とキャベンディッシュの実験
1798年、イギリスで2番目に金持ちだったキャベンディッシュは、地球の比重を測る実験を行った。160キロの鉛の玉を使った実験装置は巨大で、大邸宅の庭に新たに実験のための小屋が建てられた。鉛の玉の移動は非常に敏感なため、風の影響を避けるために実験装置の置かれた小屋は密閉され、小さな小窓から望遠鏡を使って観測された。この実験が根拠になってニュートンの主張した「重力は物の量に比例する」から「質量が重力を生む」と解釈され、証明にもなったのだ。ヘーゲルが万有引力を肯定したのは、キャベンディッシュの実験があったからだと推測できる。
慎重な実験の結果、地球の比重は5.4と計測された。のちに同じ実験装置で重力定数※が測られることになるが、キャベンディッシュの実験は、物理学の基盤を作った重要な実験である。
■キャベンディッシュの実験の間違いに気がついたファラデー
キャベンディッシュの実験からさらに半世紀後、大実験家ファラデーはマクスウェルと出会う。ファラデーはすでに60歳、マクスウェルはまだ24歳だった。マクスウェルはファラデーの実験ノートを整理するためにやってきた。数学がほとんどできなかったファラデーは自ら発見した電磁気の法則を数式にできなかったため、数学の天才だったマクスウェルが抜擢されたのだ。このあとマクスウェルはファラデーやアンペールらの実験から電磁気学の基礎となる「マクスウェルの方程式」を導いた。ほとんど引退状態だったファラデーだが、マクスウェルと出会うとすぐに重力の実験を始めた。なぜファラデーが重力に取り組んだのかは定かではないが、マクスウェルはファラデーと出会う前、キャベンディッシュの実験ノートを整理していた。おそらくファラデーはキャベンディッシュの実験をマクスウェルから伝え聞いたのではないかと想像できる。
じつはファラデーはその少し前に鉛が反磁性体であることを発見していた。すべての物質は磁性体か反磁性体に分けることができる。磁性体は磁石にくっつく性質を持つが、反磁性体は磁石にはつかなく磁力線を退ける性質がある。ほとんどの反磁性体は、非常に弱い反磁性しか持たないが、反磁性体の鉛の玉を近づけると互いに反応して動くのだ。キャベンディッシュの実験では、鉛の質量から生まれているはずの引力を測定したと言われている。しかし、ファラデーは鉛が反磁性体であることからキャベンディッシュの実験が反磁性による力を検出していたことに気がついたに違いない。ファラデーが行った重力実験は、特殊なコイルを高所から落として、大気に流れているはずの電流を検知するものだった。ファラデーは重力が電磁気力であると直観したのだ。
ファラデーは晩年を重力実験に注力したが、重力の原因となる電流を計測することはできなかった。ところがファラデーは重力が電磁気力であると確信していたと伝えられている。現在では大気電流として1平方メートルあたり数ピコアンペアの電流が存在することがわかっている。ファラデーの時代には測定できなかった非常に小さな電流だ。(この電流が重力の一部であることは後述する「電気的地球科学2」で解説している。)
参考:『ファラデーの電磁気学研究における力・力能・粒子』夏目賢一
※重力定数の測定値は測定を行った時点での地球の自転速度に関連しているという研究結果がある。(http://zao.jp/index.php?blog=12&p=398&more=1&c=1&tb=1&pb=1)
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2024.10.02 20:00心霊重力は存在しない…重力否定で見えてくる「宇宙の別の法則」! 全てに説明がつく、電気的宇宙論とキャベンディッシュの実験のページです。物理学、重力、アルベルト・アインシュタイン、アイザック・ニュートン、電気的宇宙論、電気的地球科学、キャベンディッシュの実験、マイケル・ファラデー、マクスウェルなどの最新ニュースは好奇心を刺激するオカルトニュースメディア、TOCANAで