日本人が血液型性格診断を信じてしまう本当の理由とは？ 世界から「クレイジー」と言われても…！

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　欧米で血液型占いの類が広まらない理由の一つとして、多くの欧米人が自分の血液型を知らないうえ、A型とO型がほとんどを占めているため、そもそも血液型による性格の類型が成り立たないこともあるようだ。同様のことはアジアでも台湾に当てはまり、O型が半数近くの44%と多いため、血液型を話題にしても盛り上がらない一因となっている。

　海外版のWikipediaなどでは、主に日本と韓国で行なわれる血液型による性格診断について「疑似科学的信念」として、こき下ろされている。この点は日本語版のWikipediaでも同様で、「血液型と性格の関係が正しいと認められていないにもかかわらずテレビや書籍が根拠なく広めたため、いまだに信じている人々が多い」としている。

■実は科学的研究もある！

　血液型によって性格を判断するという行為が、多くの学者にとって我慢がならない非科学的な行為であることは容易に想像がつき、科学的な研究もほとんど存在しないようだ。だが、皆無というわけではない。九州大学の縄田健悟講師が2014年6月25日発行の日本心理学会の機関誌「心理学研究」で発表した「血液型と性格の無関連性」と題した論文では、日米で実施された無作為標本抽出による合計1万人以上のアンケート結果を二次分析して、一般的な生活に関する回答から各人の性格を導き出し、血液型との関連性を調べた。しかし、その結果は「日本でもアメリカでもほとんどの項目で意味のある違いは存在しなかった」というもので、血液型と性格には何ら関係がないという結論に至っている。

■日本人の気質も影響か!?

　このような科学的研究の結果を見て再認識したことは、筆者自身も長年メディアの言説に毒されてきた一人かもしれないということだ。たとえば筆者はB型で、今までは「B型は我が道を行く」などの説を安易に受け入れていたが、それは単にメディアによって刷り込まれていただけなのだろう。日本人は特に、「皆が信じるから自分も」的な要素が強いため、周囲の人々に影響されて信じるようになった人も多そうだ。さらに、海外メディア「BIG THINK」が指摘するように、血液型による性格診断を信じるが故に、自らの言動が無意識にそちらへと寄っていくケースも考えられる。

 
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