血塗りのアステカ文明が生んだ「16の恐ろしい工芸品」 生者の皮剥ぎ、人肉食の痕跡
アステカ文明で崇拝されていた太陽神には人間の生贄が必要であるとされ、定期的にかなりの数の人身供養が行われていたことが記録に残されている。またそうした人身供養の過程では人肉食も行われていた。一説では毎年数十万人もの命が太陽神に奉げられていたというが、そのことは発見されている数々の工芸品からも推察することができる。
■ミクトランテクートリ
世界遺産のテオティワカンで発見されたアステカの死者の神である「ミクトランテクートリ(Mictlantecuhtli)」。 ミクトランテクートリを崇拝する儀式では人肉食が含まれることがあり、寺院の内外で人間の肉が消費されていた。
■シペ・トテック
アステカ神話において「皮を剥かれた我らが主」である穀物の神「シペ・トテック(Xipe Totec)」の像。シペ・トテックは、剥がれた人間の皮膚を身に着けている姿が表現されており、通常は手の皮膚が手首から剥がれて垂れ下がっている。シペ・トテックの毎年恒例の祭りでは、奴隷または捕虜が犠牲にされ、司祭は新鮮な血がまだ滴っている犠牲者の剥がれた皮膚を身に着けていた。
■ナイフ
身をかがめたワシの戦士のような形をした人身供養の儀式に使われるアステカのナイフ。
■デス・ホイッスル
フルート職人のザビエル・キハスによって開発された、死者の王を描いた「皇帝デス・ホイッスル(The Emperor Death Whistle)」。アステカの死の笛(デス・ホイッスル)は、人間の叫び声に似た鋭い音を立て、儀式、犠牲、または戦闘中の敵に恐怖を与えるために使用されたと考えられている。
■チャクモール
メキシコシティにある大神殿、テンプロ・マヨール遺跡にある寝そべった人物像「チャクモール(chac-mool)」。チャクモールの腹の穴は、生け贄に捧げられた犠牲者の心臓が置かれた場所であった。
■マクアフティル
アステカ文明で最恐の武器は、エリートの戦士が好んだ棍棒「マクアフティル(macauahuitl)」である。周囲に鋭い黒曜石の刃を埋め込んだ木製のバットは、一撃で馬を殺してしまうほどの攻撃力であったという。
■シウテクトリ
アステカ神話の火の神「シウテクトリ(Xiuhtecuhtli)」を奉る毎年恒例のフェスティバルでは、奴隷と捕虜が神に扮し、火の神に敬意を表してその身を捧げた。
■クアウシカリ
人間の心臓を乗せるための円形の空洞が背中にあるワシの石像「クアウシカリ(Cuauhxicalli)」。
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2024.10.02 20:00心霊血塗りのアステカ文明が生んだ「16の恐ろしい工芸品」 生者の皮剥ぎ、人肉食の痕跡のページです。アステカ文明、神話、人肉食、カニバリズム、人身供養、工芸品などの最新ニュースは好奇心を刺激するオカルトニュースメディア、TOCANAで