「人間は“サイボーグ新人類”となり火星の植民地化を進める」「宇宙人は電動知性体」英王室の宇宙学者が発言

Stefan KellerによるPixabayからの画像

※本記事は2018年の記事の再掲です。

 元英国立協会会長でイギリスを代表する科学者が、「火星の植民地にはサイボーグ人間が行く」と発言し、大きな話題になっている。

 英紙「Daily Mail」(11月9日付)によると、宇宙物理学者のマーティン・リース博士は、新著『On the Future』で、火星の植民地は「ポスト・ヒューマン進化」を促し、「新人類の誕生」に寄与すると語ったという。

 一見矛盾しているようだが、リース博士は火星移住には必ずしも肯定的ではない。というのも、火星への移住は人口問題の解決にはならず、必要なことは環境問題への早急な取り組みだからだという。

「我々は絶望して、地球を離れ、他の場所に行くべきだというアイデアがあります。これは危険な妄想です。イーロン・マスクや、私の古い同僚のスティーブン・ホーキングも火星移住を推進してきましたが、私は第二の地球はないと思っています。世界の問題は地球から逃れるだけでは解決できません。ここで解決されなければならないのです」(リース博士)

 リース博士は、「スペースX」社や「Blue Origin」社などの民間企業が中心となり、徐々に火星への移住は行われるだろうと予測しているが、火星の環境は人間にとって極めて過酷であるため、大規模な移住はないと考えているそうだ。

 すると、もし人類が火星移住に本気ならば、火星の環境に適応するために、バイオモディフィケーション(生物学的改良)やサイボーグ技術を使い、「新種の人類」となる道を選ぶだろうという。ただし、こうして生まれた新人類が、「どこまでが生物であり、どこまでが電子的であるかが問題になるだろう」とのことだ。

【ガチ】英王室の宇宙学者が発言「人間はサイボーグ新人類となり火星の植民地化を進める」「宇宙人は電動知性体」の画像3画像は「Daily Mail」より引用

 かつてリース博士は、「ロボットが機械精神を持ち、人類を支配する」と警告していたが、過酷な宇宙に出て行くためには、人類そのものがサイボーグ化しなければならないというわけだ。そして知的生命体が存在するならば、彼らはすでにサイボーグ化を果たしているともリース博士は語っている。

「長距離宇宙旅行は人類ではなくロボットによって達成されるはずです」(リース博士)
「もし宇宙人を発見することがあれば、彼らは人類に少しも似ていないでしょう。おそらく、電動知性体です」(同)

 エルサレムのヘブライ大学のユバル・ハラリ教授も、「人類は死を克服することができる神のような存在になり得る。それは現在の私たち人類がチンパンジーと全く違った存在であるように、未来の人類は現在の私たちとは全く異なった存在になりえる」と指摘、一部の富裕層は自らをサイボーグ化するだろうと語っている。

 まるで、アニメ「銀河鉄道999」のような話だが、いずれ人類は自らを超越する道を辿るようになるのかもしれない。その答えはそう遠くない未来に出ることだろう。
(編集部)

【ガチ】英王室の宇宙学者が発言「人間はサイボーグ新人類となり火星の植民地化を進める」「宇宙人は電動知性体」の画像4画像は「Daily Mail」より引用

参考:「Daily Mail」、ほか

TOCANA編集部

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