200年続く米大統領の宿命『テカムセの呪い』 – バイデン大統領は呪いから逃れられるのか…猶予は数ヶ月!?

 早いもので米大統領選挙まで4カ月を切っているのだが、任期中のバイデンの身にまだ起きていない“定め”があるという。先住民部族の“酋長の呪い”によってバイデンには残り少ない任期中に死が訪れるというのだ――。

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「Wikipedia」より

■米大統領にかけられた“酋長テカムセの呪い”

 白人の西方進出に対抗すべく、五大湖周辺からメキシコ湾岸に至る先住民部族間に団結を呼びかけて勇猛果敢に戦ったショーニー族の酋長、テカムセ(Tecumseh)は、1813年に相次ぐ戦乱の中で非業の死を遂げた。

 酋長であり戦士でありシャーマンでもあったテカムセは、死ぬ前に次の言葉を遺したという。

ハリソンは死ぬ。そして彼の後、20年後に選ばれたすべての偉大なリーダーが死ぬ

 ここで言及されているハリソンは、テカムセの死に関わった当時のインディアナ州知事、ウィリアム・ヘンリー・ハリソンである。

 27年後の1840年、ハリソンは第9代アメリカ合衆国大統領に就任したのだが、その後、在任期間わずか1カ月で肺炎で死去したのだ。テカムセの“酋長の呪い”が的中したことになる。ではその20年後に選ばれた大統領も命を奪われているのか。

 その20年後の1860年、エイブラハム・リンカーンが大統領に選出され、その後銃撃で暗殺された。1880年、ジェームズ・ガーフィールドが大統領に選出され、就任からわずか1年後に暗殺者の凶弾に倒れた。その20年後の 1900年には、ウィリアム・マッキンリーが大統領に選出され、1年後に銃殺された。

“酋長の呪い”はさらに続く。1920年、ウォレン・ハーディングが大統領に選出されたが、1923年に急病で1週間病床に伏せた後に死去した。

 1940年の時点で1期目を無事に終え2期目が決まったフランクリン・ルーズベルト大統領の姿に多くの人は“酋長の呪い”が解けたと考えたが、4期目の任期の初めに突然亡くなった。「偉大なる指導者」は引退ではなく在職中に亡くなるという“酋長の呪い”は復活したのだ。

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 そして1960年に大統領に選出されたジョン・F・ケネディはご存知のように悲劇的な最期を遂げている。

 1980年に大統領に就任したロナルド・レーガンには何も起こらなかったが、2年目の1981年に暗殺未遂の標的となった。彼が負った傷は重傷で、19世紀であればそのような傷は致命的であったと思われるが、医療の進歩によってレーガンは瀕死の状態から一命をとりとめた。

 2000年に第43代大統領に選出されたジョージ・W・ブッシュも命に別状はなかったが、2005年に訪問したジョージア(グルジア)では演説中にピンが抜かれた手榴弾が足元に投げつけられる暗殺未遂事件があった。奇跡的に手榴弾は不発に終わり事なきを得たが、もし爆発していれば命を落としていただろう。

 そして2020年に選出されたバイデン大統領のわずかに残された就任期間中に何が起きるのか。“酋長の呪い”がまだ続いているとすれば、暗殺か急死、少なくとも暗殺未遂事件が起きることになる。

 はたして200年以上前のテカムセの呪いはまだ効力を保っているのか。いずれにせよそれが判明する日を迎えるカウントダウンはすでに始まっているのだ。

参考:「Soul:Ask」ほか

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文=仲田しんじ

場末の酒場の片隅を好む都会の孤独な思索者でフリーライター。
興味本位で考察と執筆の範囲を拡大中。
ツイッター @nakata66shinji

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