“究極の臨死体験”に震えが止まらない! 死んだ兄、緑の庭、死の選択、宇宙… そこに共通点は?
死んでみないことにはわからない“死後の世界”だけに、生きている我々にはそこがどんな世界なのかわかるはずもない。しかし、そこに重要な手がかりをもたらしてくれる人々がいる。“臨死体験”を持つ人々だ。
■6人6様の“臨死体験”談
アメリカ合衆国建国の父といわれるベンジャミン・フランクリンの有名な格言に「死と税金より確かなものはない」という言葉がある。どうにも先の見えない時代を生きる我々だが、税金を払うことと死ぬことからは絶対に逃れることができないのだ。
誰しもが将来絶対に行くことになる“死後の世界”だが、そこがどんな様相を呈しているのかは“死んでみる”までわからない。しかし、死後の世界について重要なヒントをもたらしてくれる“臨死体験者”たちの体験談に触れる手段はある。
巨大掲示板「Reddit」には“臨死体験”を活発にシェアするスレッドが存在し、6人の“臨死体験者”がその貴重な体験を証言しているのだ。
●読書に似ている
5年前、monitormonkey氏は大掛かりな手術を受けたのだが、その手術中に数分の間「失血死」の状態になり心肺停止となった。
「私は宇宙空間のような場所で目覚めましたが、星の光はありませんでした。浮かんでいたというわけでもなく、ただそこにいました」
「暑くも寒くもなく、空腹でもなければ疲れてもいませんでした。実に平和でニュートラルな状態でした。近くに光と愛情があることはわかっていましたが、すぐにそこに行く必要はありませんでした」
「これまでの人生について振り返ったのを覚えていますが、それは映像のフラッシュバックのようなものではありませんでした。本のページを思いのままにめくって、あちこちを拾い読みしているようなものでした」
「それが何であれ、それはいくつかのことに対する私の考えを変えました。私はまだ死ぬことを恐れていますが、死後に起こることについては心配していません」
●死んだ兄に励まされた
Schneidah7氏はバイクに乗り時速80キロで走行中に事故に遭い、身を投げ出された。心肺停止の状態で路上に横たわっていた時、親愛なる者からの励ましの声が聞こえてきたのだ。
「私はただ路上に寝ていて、周囲がゆっくりと暗く静かになっていったことを覚えています」
「そのまま眠りにつくことができなかった唯一の理由は、何者かの『さあ、起きなさい! 何してるんだ! 起きなさい! 起きなさい!』という叫び声を浴びせられていたためでした」
「それから誰かが私のヘルメットを叩きました。それは本当に強い衝撃でした」
「目を開けると、路上でしゃがんでいる兄が見えました。数年前に兄はオーバードースで亡くなっているので奇妙に感じました」
「私が覚えている他のことといえば、兄が腕時計をちらりと見て『彼ら(救急車)はもうすぐ来るよ』と言って立ち去ったことぐらいです」
いったんは心肺停止になったSchneidah7氏だが、この後病院に運ばれて奇跡的に死の淵から生還したのだ。
●緑の庭
多くの臨死体験者が心肺停止後に“空っぽ”な場所にいると語っている。IDiedForABit氏は強烈なアレルギー反応(アナフィラキシーショック)で死の淵をさまよったのだが、その時に訪れた世界は“空っぽ”ではなかったようだ。
「ゆっくりとした引き波に吸い込まれるように、身体が持っていかれて暗闇に包まれていった感覚を覚えています」
「しかしある時点で光が戻り、庭をじっと見つめている私がいました。庭には花はあまりなく、ほこりっぽい地面にはまばらに草が生えていました。真ん中にメリーゴーランドのある遊び場があり、その周りを男の子と女の子が走り回って遊んでいました」
「説明するのは難しいですが、この場所に“留まる”か“去る”かを選ぶことができると感じました。しかし立ち去ろうとしても、この庭から出ることはできませんでした」
「ここを立ち去りたいという、考えられる限りの理由を検討しましたが、母を残したままここにいることはできないと“存在”に話したところ、最終的にこの庭から出ることができました」
この間、IDiedForABit氏は6分間の心肺停止状態にあったということだ。
●目覚まし時計に起こされる感覚
幼少のころから化学療法を受けていたTheDeadManWalks氏は、ある日鼻からの大量の出血で敗血症と感染症を併発して心肺停止状態に陥った。
「振り返ってみると、最悪の事態の時にはすべてが実に平和に見えました。それは午前7時にセットした目覚まし時計のスヌーズボタンを押そうとしているようなものです」
「そして、たぶん1回か2回押せば眠りを延長できますが、あなたは仕事や学校に行かなければならないことを覚えています。そしてあなたはまだすべきことがあるので、起き上がることができます」
もし何度も目覚ましのボタンを押して眠り続けていると、そのままあの世へ行ってしまうということなのだろうか。
●死の淵でジョーク
altburger69氏は死の淵でジョークが止まらなかったという。
「昨年に心臓発作を起こし、私の心臓は緊急治療室で3回止まりました」
「どうやら、彼ら(医療スタッフ)が私に電気ショックを与えるたびに、私は“目を覚まして”、毎回異なるジョークをスタッフに向けて発していたということです」
●何もなかった
バイク事故でRullknuf氏の呼吸と脈拍は止まったのだが、彼の友人の尽力によって2分後に息を吹き返した。その2分の間に、Rullknuf氏は何を見たのか。
「私にとってそれは停電でした。夢もビジョンも、何もありません。その時に何が起こったのかを10回以上自問自答してみましたが、今こうして生きているのが幸せだということ以外何もありません」
6人6様の臨死体験ということになり、今回は何か共通する要素はあまり見いだせなかったと言えそうだ。それでも臨死体験は貴重な死後の世界の“証言”であるだけに、今後も注目していきたい。
参考:「Mirror」、ほか
※当記事は2020年の記事を再編集して掲載しています。
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