臓器移植で“記憶や人格”が移植される? 驚きの研究結果!
まるでホラーやSF映画のような話だが、臓器移植を受けた患者が、新しい臓器とともにドナーの記憶や人格までも受け継いでしまう可能性があるという研究結果が発表された。これは一体どういうことなのだろうか?
臓器移植後の変化:記憶、感情、趣味、そして性的指向まで
新しい臓器とともに記憶、感情、さらには人格や趣味までも受け継いでしまうという、驚くべき現象。心臓移植患者で最も多く報告されているが、腎臓、肺、さらには顔の移植を受けた患者も変化を報告している。患者の好みは、手術前に好きではなかった食べ物から音楽の好み、さらには性的指向まで、多岐にわたって変化したという。
一部のケースでは、新たな好みがドナーのものと一致しており、患者とその家族は、記憶が移植されたのではないかと考えている。今年発表された報告書では、過去10年間の74件の移植事例(うち心臓移植は23件)が調査された。
心臓移植と記憶転移:事例研究と心臓と脳の繋がり
研究者たちは、9歳の少年が心臓移植を受けた事例を紹介している。ドナーは3歳の少女で、自宅のプールで溺死したが、少年はドナーの死因を知らなかった。しかし、移植後、少年は突然「水に対して非常に強い恐怖心」を持つようになったという。
別のケースでは、大学教授が、職務中に顔面を撃たれて殉職した警察官から心臓移植を受けた。移植を受けた教授は、目の前で「閃光」を見たと言い、「顔が本当に熱くなる。まるで燃えているようだ」と報告した。
研究者たちは、心臓と脳はニューロンや細胞を共有しているため、関連性があると示唆している。「新たな証拠は、心臓移植によってドナーの人格特性や記憶がレシピエントに移植される可能性があることを示唆しており、記憶とアイデンティティに関する従来の見方に疑問を投げかけている」と研究で述べている。「さらに、心臓の神経ネットワークと脳との双方向のコミュニケーションは、記憶と人格における心臓と脳のつながりの概念を裏付けている」という。
医学界の反応:偶然の一致か、心理的反応か?
当然のことながら、さらなる研究が必要であり、すべての専門家が同意しているわけではない。カナダのマギル大学の科学者たちは、これらの事例は単なる偶然の一致であり、変化は大手術と回復に対する心理的反応によるものだと考えている。
別の研究では、臓器移植を受ける患者は、移植後に自分が変化するのではないかと事前に心配している可能性があり、それが彼ら自身の行動の変化につながる可能性があると述べている。
ある患者は、初めての個展に向かう途中で亡くなった若い芸術家から心臓移植を受けた後、風景画を描くのが好きになった。別のケースでは、健康に関する好みが完全に変わった女性が紹介されている。
「彼女は健康志向のダンサー兼振付師でしたが、退院するとケンタッキーフライドチキンに行ってチキンナゲットを注文したいという抑えきれない衝動に駆られました。彼女はこれまでチキンナゲットを食べたことがありませんでした。興味深いことに、その若い男性が亡くなったとき、彼のジャケットには食べかけのケンタッキーフライドチキンのナゲットが入っていました」(研究者)
また、研究者たちは、19歳の菜食主義者から心臓移植を受けた29歳の女性を挙げている。手術後、彼女は肉を食べたいと思わなくなったという。
この主張を行っているチームは、さらなる研究が必要であることを強調し、「記憶転移、神経可塑性、臓器統合の複雑さを解明するために、さらなる学際的な研究が必要であり、臓器移植と神経科学および人間のアイデンティティのより広い側面の両方に関する洞察を提供します」と述べている。
そして、「これらの複雑さを理解することは、臓器移植における患者のケアを向上させる可能性があり、人間の経験と存在の基本的な側面についての理解を深めます」と付け加えている。
臓器移植によってドナーの記憶や人格が移植されるという驚くべき研究結果。さらなる研究が必要であることは言うまでもないが、もしこれが事実だとしたら、我々のアイデンティティの概念を揺るがす出来事と言えるかもしれない。今後の研究の進展に注目したい。
参考:UNILAD、New York Post、ほか
※ 本記事の内容を無断で転載・動画化し、YouTubeやブログなどにアップロードすることを固く禁じます。
関連記事
人気連載
“包帯だらけで笑いながら走り回るピエロ”を目撃した結果…【うえまつそうの連載:島流し奇譚】
現役の体育教師にしてありがながら、ベーシスト、そして怪談師の一面もあわせもつ、う...
2024.10.02 20:00心霊臓器移植で“記憶や人格”が移植される? 驚きの研究結果!のページです。記憶、臓器移植、人格などの最新ニュースは好奇心を刺激するオカルトニュースメディア、TOCANAで