かつて大真面目に信じられていた“ヤバすぎる科学の常識”6選「トマトは毒」「手洗いは不要」!?

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 科学とは常にアップデートされていくものだ。現代の私たちが「常識」だと思っていることも、100年後の人類から見れば「なんて野蛮で非科学的なんだ!」と笑い飛ばされているかもしれない。

 実際、歴史を振り返ってみると、当時の超エリート学者たちでさえ大真面目に信じていた「今ではあり得ないトンデモ科学」が山のように存在する。中には、その間違った常識のせいで多くの命が失われた悲劇的なケースも……。

 今回は、「かつて科学的真実だと信じられていたヤバすぎる常識」6選を紹介しよう。

1.女性は男性より「肋骨が1本多い」

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画像はUnsplashGK3000より

 人間の肋骨は男女ともに左右12本ずつ、計24本ある。しかし長きにわたり、「男性は女性よりも肋骨が少ない」と信じられていた時代があった。

 その理由は「聖書」だ。旧約聖書の創世記に「神はアダムの肋骨を1本抜き取ってイヴ(エバ)を作った」という記述があるため、それを文字通り受け取った人々が「アダムの子孫である男は肋骨が1本足りないはずだ」と思い込んでいたのだ。信仰が解剖学を凌駕していた時代の象徴的なエピソードである。

2.トマトは「死を招く毒リンゴ」である

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画像はUnsplashGabriel Mihalceaより

 今や食卓に欠かせないトマトだが、18世紀のヨーロッパの貴族たちは、この赤い果実を「毒リンゴ」と呼んで心底恐れていた。

 噂の出所は1597年に出版された植物学の本。そこで「トマトの葉と茎には毒がある」と書かれたこと(実際、ナス科の植物の葉や茎には微量の毒性があるが、実は安全だ)に加え、トマトの見た目が猛毒植物の「ベラドンナ」の実に似ていたことが恐怖に拍車をかけた。

 さらに不運なことに、当時の貴族が使っていたピューター(鉛とスズの合金)の皿に酸性のトマトを乗せると、鉛が溶け出して「鉛中毒」を引き起こしたのだ。彼らは鉛ではなく「トマトに殺された」と勘違いし、1830年代になるまでトマトを悪魔の食べ物として忌み嫌っていた。

3.生き物は「無」から自然発生する

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「腐った肉を放置しておくと、どこからともなくウジ虫が湧いてくる」

 冷蔵庫も顕微鏡もなかった時代、人々はこれを「生命は無生物から自然発生する」証拠だと大真面目に信じていた。これを「自然発生説」と呼ぶ。

 アリストテレスの時代から2000年以上も支持されてきたこの説だが、19世紀半ばにルイ・パスツールが行った有名な「白鳥の首フラスコ実験」によって、「生命は生命からしか生まれない(ウジ虫はハエが産んだ見えない卵から孵る)」ことが完全に証明され、ようやくトドメを刺された。

4.医者が「手を洗う」なんて無意味だ

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 現代の感覚からすると信じられないが、19世紀半ばまで、医者たちは「手術や出産の前に手を洗う」という習慣を持っていなかった。

 1850年、ハンガリーの医師センメルヴェイス・イグナーツは、産褥熱(出産後の感染症)で死ぬ産婦があまりにも多いことに疑問を持った。彼は「医者が解剖室で死体を触ったその手で、そのままお産を手伝っているからでは?」と気づき、手洗いを義務付けた。結果、死亡率は劇的に低下した。

 しかし、当時の医学界は「我々エリート医師の手が汚れているだと!?」と激怒し、彼を学会から追放してしまった。センメルヴェイスは失意の中で精神を病み、不遇の死を遂げた。手洗いがアメリカの医療ガイドラインに正式に組み込まれたのは、なんと1980年代になってからだというから驚きだ。

5. 万病を治す究極の治療法は「血を抜く」こと

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 古代エジプトから19世紀に至るまで、約3000年もの間、医学界の頂点に君臨していた最強の治療法が「瀉血(しゃけつ)」、つまり血を抜くことだ。

「人間の体には4つの体液(血液、粘液、黄胆汁、黒胆汁)があり、そのバランスが崩れると病気なる」という理論に基づき、風邪からてんかん、痛風に至るまで、とにかく「悪い血を抜けば治る」と信じられていた。

 結果として、病気で弱っている患者からさらに大量の血を抜き取り、トドメを刺してしまうケースが後を絶たなかった。初代アメリカ大統領ジョージ・ワシントンも、この瀉血治療のやりすぎで命を落としたと言われている。

6.鉛や鉄は「黄金」に変えられる

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画像はUnsplashElena Mozhviloより

 中世の錬金術師たちが人生を賭けて追い求めた「賢者の石」。これさえあれば、鉛のようなありふれた金属を純金に変えることができると信じられていた。

 アイザック・ニュートンのような天才科学者でさえ、錬金術に没頭していた時期がある。ニコラス・フラメルのように「賢者の石の錬成に成功した」と自称する者も現れたが、もちろん証拠はない。

 現代の科学では、核融合でも使わない限り別の元素を金に変えることは不可能だと結論づけられている。しかし、彼らが黄金を求めて様々な薬品を混ぜ合わせた無数の失敗の蓄積が、結果的に「現代化学」の基礎を築いたのだから、歴史とは皮肉なものである。

「トマトは毒」「手洗いは不要」など、現代の私たちから見れば思わず笑ってしまうような、あるいは背筋が凍るような話ばかりだ。

 しかし、当時の最高峰の頭脳を持ったエリートたちでさえ、これらの「常識」を疑うことなく信じ込んでいたのである。異端とされたセンメルヴェイスの手洗い提唱のように、真実を語る者が必ずしもその時代に受け入れられるとは限らない。

 もしかすると100年後の未来人たちは、私たちが現在信じている最新の医療や物理学の常識を見て、「21世紀の人類はなんて野蛮で非科学的なんだ!」と驚き呆れるかもしれない。

参考:MENTAL FLOSS、ほか

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