ココナッツとダイエットコーラを手に「禁断の島=北センチネル島」へ単独潜入、生還した男が明かした拍子抜けの動機

画像は「YouTube」より

 外部との接触を頑なに拒み続けてきた「世界で最も危険な島」——インド洋に浮かぶ北センチネル島に足を踏み入れた者の多くは、二度と生きて戻ることができなかった。2018年には米国人宣教師が上陸直後に殺害され、世界に衝撃を与えている。

 だが、ウクライナ出身のユーチューバー、ミハイロ・ヴィクトロヴィチ・ポリャコフ氏(活動名「Neo Orientalist」)は違った。単独で島に上陸し、島民との接触を果たした上で生還したのだ。

 その動機は、拍子抜けするほど奇妙なものだった。

「平和の証」に選んだのはココナッツとダイエットコーラ

 ポリャコフ氏は自ら撮影した動画の中で、島民に敵意がないことを示すため、ココナッツと一緒にダイエットコーラを差し出すつもりだったと説明している。

 なぜよりによってダイエットコーラだったのかについて、詳しい理由は語られていない。だが本人はこの組み合わせを、外界と隔絶された人々への「平和の証」だと本気で考えていたようだ。

 現代文明の象徴とも言える清涼飲料水を手に、誰も足を踏み入れない島へ向かう青年の姿は、冒険というよりもむしろシュールな光景に近い。

わずか5分で終わった上陸と接触

 計画通り、ポリャコフ氏は島への上陸そのものには成功した。実際に島民と対面し、接触を果たしている。

しかし、その相互作用は友好的なものにはならなかったという。両者の接触はわずか5分ほどで終わり、彼はその場を離れることになった。

 具体的にどのようなやり取りがあったのかは明らかにされていないが、北センチネル島の住民は長年にわたり、外部からの接近を武器を用いて拒んできたことで知られている。命に関わる事態に発展してもおかしくない5分間だったことは想像に難くない。

NASA Earth Observatory / Jesse Allen / Public Domain / Wikimedia Commons

逮捕、そして「またやるかもしれない」という告白

 北センチネル島は現地の法律で一般人の接近そのものが禁じられた保護区域だ。ポリャコフ氏は昨年、この保護された部族居留地への不法侵入容疑で逮捕された。

 2026年4月、ポートブレアの裁判所は彼の保釈請求を却下している。有罪となれば、最大5年の懲役刑に直面する立場だ。

 それでもポリャコフ氏は、今後同様の行為を再び実行する可能性を否定していない。自分は見つけるのが難しいものを記録することに強い意欲を持っていると語る一方、他人に同じ行動を勧めるつもりはないとも付け加えている。

 危険を承知の上で未知の領域に踏み込みたいという衝動と、法と倫理の間で揺れる本人の姿がにじむ発言だ。

 彼の行動を無謀な自己顕示欲と切り捨てるのは簡単かもしれない。それでも、地図の上でなお「空白」であり続ける場所に単独で足を踏み入れ、生きて戻ってきたという事実は、多くの人間が心のどこかで抱く未知への憧れを刺激する。

 次に彼がどんな「平和の証」を携えて禁断の島を目指すのか、それとも二度とその機会は訪れないのか。答えは係争中の法廷の行方とともにあるのかもしれない。

参考:UNILAD、ほか

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TOCANA編集部

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