脳を持たない生き物でも「幸せな記憶」は残ることが判明! 人間の脳の働きと全く同じ…行動の根底にある普遍的な原理

■原始的な生物に宿るオルタナティブな“知性”
研究チームは顕微鏡での観察を続け、モジホコリの内部で何が起こっていたのかを検証し、食物源を発見した場所の部位で管壁を局所的に柔らかくする化学物質の放出を引き起こしていることを突き止めた。生体組織が軟化することでチューブが拡張し、幅が広くなり、粘菌内のその部位への流れが促進されるのだ。
この化学物質はまた、食物が見つかったことを知らせる信号を生物全体に送り、その場所に向かって移動し、摂食に集中できるようにと促す。
モジホコリは食糧の探索用チューブを住みにくい場所に伸ばしたり、関心のあるものが何も含まれていない場合、身体の一部を再吸収する可能性がある。つまり食料探しを止めて撤収する場合もあるのだ。
しかし、栄養価の高い食事を見つけて食べたとき、それらの太いチューブはそのまま残り、食べ物が再び現れた場合にすぐに現場に戻ることができるように体勢を整えていることが分かってきたのだ。
「徐々に軟化する部分は、以前の食料源の既存の痕跡が作用し、情報が保存および取得される場所です」と研究チームのミルナ・クラマー氏は説明する。

脳を持たないモジホコリだが、こうした行動は人間の脳の働きとまったく同じであるという。粘菌と人間の脳の類似点を注意深く検分する必要があり、さまざまな種類の生物で情報エンコーディングがどのように機能しているかの理解に役立つ可能性のある、興味深い類似点がいくつかあるということだ。
脳の場合、ニューロン間で情報を送信するシナプスの結合は学習すると強化され、使用するほど緊密になるのだが、逆に使用しないと結びつきが弱くなる可能性がある。これはこの粘菌のチューブとほぼ同じメカニズムで、一度は興味を持ったもののそれらの存在が生物にとってもはや有用でなくなった場合、チューブは消滅するか再吸収されるのである。
「生物がそのような単純なメカニズムに依存しているにもかかわらず、そのように微調整された方法でそれを制御していることは注目に値します」とエイリム氏は語る。
「これらの結果は、この古代生物の行動を理解する上で重要なパズルのピースを提示すると同時に、行動の根底にある普遍的な原理を示しています。私たちは、スマートマテリアルの設計や、複雑な環境をナビゲートするロボットの設計において、これらの調査結果の潜在的なアプリケーション開発を想定しています」(カレン・エイリム氏)
モジホコリの興味深い行動をさらに分析することで、複雑なAI(人工知能)を必要としないロボットや“スマート素材”の開発の道が拓けてくるという。原始的な生物に宿るオルタナティブな“知性”に注目が集まっているようだ。
参考:「Science Daily」、「Science Alert」ほか
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2024.10.02 20:00心霊脳を持たない生き物でも「幸せな記憶」は残ることが判明! 人間の脳の働きと全く同じ…行動の根底にある普遍的な原理のページです。記憶、脳、仲田しんじ、学習、生物学、アメーバ、モジホコリ、単細胞生物、食物などの最新ニュースは好奇心を刺激するオカルトニュースメディア、TOCANAで
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