猛毒キノコ御三家も発表! 「毒キノコ」を平気で食べる恐ロシアのキノコ料理&毒キノコの恐怖を亜留間次郎が徹底解説
■毒キノコ・ランキング
毒キノコにも弱、中、強、最凶ぐらいのランキングがあります。
=弱=
ワライタケなど、マジックマッシュルームと呼ばれる幻覚発現物質のシロシビンを含む幻覚作用のあるキノコは、致死量が非常に大きく非現実的な量を食べない限り死にません。治療をしなくても治り、深刻な結果に至ることはまれなため特別な治療は必要ありません。
だから、マジックマッシュルームを安全だと主張して合法化している国があるほどですが、本当の毒性はラリった人が起こす異常行動による事故なので、やはり危険なことに変わりはありません。
マジックマッシュルームは、毒キノコ・ランキング最弱の毒で狂うのを楽しんでいるとも言えます。
=中=
毒キノコ界のスライム、最も弱く出会いやすいのがオオシロカラカサタケです。食べて死にそうになった人が最も多い毒キノコで、普通に公園から近所の森林や雑草地によく生えているので一般人も見つけやすいありふれた毒キノコです。
毒性は大したことはなく、死んだ人はいないとまで言われていますが、食後30分~3時間ぐらいすると腹痛、嘔吐、下痢が半日~1日ぐらい続きます。寝ているだけで発症から24時間以内に治るので、下手すると毒キノコを食べたことに気づかない人がいるかもしれない程度です。
とはいえ、いくら「毒キノコ界の雑魚」といっても、いたずらして食べさせたりしたら当然傷害罪になります。
変わった毒性を持つのがヒトヨタケで、アルコール代謝を阻害するため、酒と一緒に食べるとキノコではなくアルコールで中毒します。酒を飲まない限り無害ですが、数日から一週間は体内に残るために、食べた数日後に酒を飲んで中毒する場合もあるので油断できません。
酒飲みに嫌われたヒトヨタケにはロシアでは特別な用途がありました。紙幣や公文書に使うセキュリティ・インクの原料だったのです。描いた線を顕微鏡で見ると、特徴的な菌糸の模様が線の中に見えるので真贋が鑑定できました。このことから、ロシアではヒトヨタケにはインク壺(Навозник чернильный)や灰色のインクキノコ(Чернильный гриб серый)などの別名があります。
<ヒトヨタケを材料にインクを作ってみた動画(ロシア語)>
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2024.10.02 20:00心霊猛毒キノコ御三家も発表! 「毒キノコ」を平気で食べる恐ロシアのキノコ料理&毒キノコの恐怖を亜留間次郎が徹底解説のページです。ロシア、毒キノコ、食用などの最新ニュースは好奇心を刺激するオカルトニュースメディア、TOCANAで