世界最恐の未解決ミイラミステリー6選! 呪い、絶叫、DNA… 人々を蠱惑する古代の謎
古代のミイラは何世紀にもわたって人々を魅了し、小説や映画のモデルにもなってきた。古代エジプト以外にも、チリ・チンチョーロ文化のミイラは7,000年前にさかのぼる世界最古のものとして有名である。しかし、アタカマ砂漠に埋葬されたこれらのミイラのうち発掘されていないものは現在、気候変動による風雨にさらされて危機的状況にあるという。
世界各地には、ミイラにまつわるミステリーが数多く残されている。これらの一部を、英紙「The Daily Star」から紹介しよう。
■ファラオの呪い
英国の考古学者ハワード・カーターが「王家の谷」で古代エジプトの少年王、ツタンカーメンの墓を発見してからほぼ100年になる。1922年に行われたこの発掘作業の直後に「ファラオの呪い」が解き放たれた。出土品に関係した人々の多くが命を落としたのである。
カーターのスポンサーだったカーナボン伯爵は、墓が暴かれてから数カ月後、蚊に刺されて敗血症となり、そのまま飼い犬とともに帰らぬ人となった。1929年までに、ツタンカーメンのミイラをX線撮影したサー・アーチボルト・ダグラス・リードや、1923年に墓を訪れた米国人実業家ジョージ・ジェイ・グールドなど、関係者約22人が奇妙な病気で次々と命を落としていった。『シャーロック・ホームズ』シリーズの著者であるアーサー・コナン・ドイルは、一連の出来事について超自然的現象がはたらいていると信じていた。
「ファラオの呪い」は墓から広まったバクテリアが原因であると主張する科学者もいた。一方、懐疑論者は一連の死は単なる偶然であると述べた。1939年に64歳で亡くなったカーターは「ファラオの呪い」をたわ言に過ぎないと一蹴した。
2021年、日本の正栄汽船が保有し台湾の長栄海運が運用するコンテナ船、エヴァーギヴンが座礁し、他の船舶の通航を遮るというスエズ運河封鎖事故が発生し、エジプト国内でも列車事故や火災が相次いだ。これらの事故は、ある博物館から別の博物館へと22体のミイラが移送される時期と重なったため、「ミイラの呪い」との噂が広まった。
■行方不明のミイラ
ツタンカーメンは紀元前1332~1323年に古代エジプトを統治し、20歳で死亡したとされる。発掘されたミイラの頭蓋骨内部から2つの骨片が発見されたため、暗殺されたという説が流布した。ツタンカーメンの死因については、他にもマラリア感染説や戦車事故説などがある。
ツタンカーメンの血縁者のミイラが多数発掘される一方、ツタンカーメンの義母とされるネフェルティティのミイラがどこにあるかは謎のままである。ツタンカーメンの墓に隠し部屋があり、そこにネフェルティティの墓もあると長年考えられてきた。しかし、伊トリノ大学の専門家が新たなレーダースキャン調査を実施し、この説を否定した。
さらに、ツタンカーメンの父親とされるアクエンアテンのミイラは身体の一部が欠けていた。そのため、アクエンアテンのミイラは宇宙人の存在を隠蔽する目的で別の場所へ運ばれたという説もまことしやかに囁かれるようになった。
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2024.10.02 20:00心霊世界最恐の未解決ミイラミステリー6選! 呪い、絶叫、DNA… 人々を蠱惑する古代の謎のページです。呪い、ミイラ、未解決、ツタンカーメン、行方不明などの最新ニュースは好奇心を刺激するオカルトニュースメディア、TOCANAで