1日で25回超の異常事態!ロシアの「終末ラジオ」に突如流れ始めた不穏なコードメッセージ

1分間に約25回、昼夜を問わず半世紀近く鳴り続けてきた、単調な一つのブザー音がある。
周波数4625キロヘルツのこの信号は「ザ・ブザー」、あるいは「終末ラジオ」の異名で知られ、ロシア軍とみられる送信施設から発せられ続けてきたとされる。
ところが2026年8月24日から28日にかけて、この単調音が異例の頻度で中断され、ロシア語の男性の声が名前や数字、コード名らしき言葉を読み上げる現象が相次いだ。
数十年にわたって途切れることのなかった信号に、一体何が起きているのか。専門家の見方を交えて追ってみよう。
1日で25回超、ロシア語のコードメッセージが混入した5日間
正式名称は「UVB-76」。モスクワ近郊、あるいはサンクトペテルブルク北方の送信所から、数千ワット規模の出力で送られ続けているという。
現存する最古の録音は1982年のものとされ、当初は短く高い音だったが、後に局名の由来となった耳障りな低いうなり音へと変化した。
その均衡が崩れたのが2026年8月下旬だった。イスラエルのYnet Newsによれば、8月27日木曜だけで少なくとも25回もの中断が確認されたという。
中断のたびに聞こえてきたのは、ロシア語のフォネティックコードに由来する単語の組み合わせだった。今回は「ウェイトレス」「スプレー」「存在」に相当する語が報告されている。
過去の送信記録には「ニコライ、ゼーニャ、タチヤナ、イワン」といった人名や数字列、「ネプチューン」「サイマス」のようなコード名に加え、「白鳥の湖」の旋律や足音、悲鳴のような異音が混じっていたこともあるという。
「モノリス」形式の暗号通信は何のためにあるのか
研究者の間で有力視されているのは、この信号が軍の通信網における「チャンネルマーカー」の役割を果たしているという見方だ。周波数を占有し続けることで、受信側が正しいネットワークに同調できているか確認できる仕組みとみられる。
コールサイン・数字グループ・コード名を組み合わせた「モノリス」と呼ばれる書式で、情報が送信されているという。
ロンドン・シティ大学のデイヴィッド・ステュープルズ教授は、ロシア政府による運用は「ほぼ間違いない」とした上で、目的は平和的なものではなく、軍事通信や防空システムに関わる可能性を指摘している。
送信元も一つに限らず、レニングラード軍管区に関連する軍事通信インフラの一部として、複数の送信所が信号を送出しているとの見方が有力とされる。
冷戦時代の「デッドハンド」伝説とタイミングを巡る憶測
この局を巡っては、ソ連時代の核報復システム「デッドハンド」との関連を指摘する説も根強い。
信号が途切れないこと自体が指揮系統の正常な稼働を示すとする見立てだが、裏付ける証拠はない。過去には機材故障やメンテナンスによる中断もあったが、自動的な軍事対応が起きた記録もないという。
一方で、今回の活発化のタイミングを巡っても憶測が広がっている。CIAのジョン・ラトクリフ長官がモスクワを訪問し、ロシア対外情報庁のナルイシキン長官と会談した直後に、この異例の中断が相次いで観測されたのだ。
両者の関連は確認されていないが、同様の符合は過去にもあり、2025年2月のトランプ大統領とプーチン大統領の電話会談時にも同局の活発な動きが観測されたことがあるという。クレムリン側はこの局の目的や送信内容について、公式に説明したことがない。
半世紀近く単調な音を守ってきた「終末ラジオ」が、なぜこのタイミングで牙を剥いたように鳴き始めたのか。デッドハンドの伝説が真実か都市伝説かは今も証明されていないが、モスクワの奥深くで何かが動き出したことだけは確かなようだ。
参考:Above the Norm News、Unilad、ほか
※ 本記事の内容を無断で転載・動画化し、YouTubeやブログなどにアップロードすることを固く禁じます。
関連記事
人気連載
“包帯だらけで笑いながら走り回るピエロ”を目撃した結果…【うえまつそうの連載:島流し奇譚】
現役の体育教師にしてありがながら、ベーシスト、そして怪談師の一面もあわせもつ、う...
2024.10.02 20:00心霊1日で25回超の異常事態!ロシアの「終末ラジオ」に突如流れ始めた不穏なコードメッセージのページです。ザ・ブザー、終末ラジオ、UVB-76などの最新ニュースは好奇心を刺激するオカルトニュースメディア、TOCANAで