広島・長崎以外にも核爆弾は落ちていた!今も残る核兵器事故の怖い影響…海底に埋まる爆弾、放射能汚染も!【原爆の日】

 のちに米軍が発表したところによると、問題のMark15はウランを抜いたダミーだったというが、1966年の議会証言では「完全な核兵器」だったという。もし仮に爆発していた場合、半径2キロの火球が発生し、近くの港町サバンナは吹っ飛んでいたと考えられている。

 なお、8月4日付の英「Express」によると、当時キューバと緊密な関係にあったソ連が、この事故を口実にして第三次世界大戦を引き起こしていた可能性もあるという。

■スペインで土地を汚染した核爆弾

 1966年1月17日、スペイン南部地中海上空で米空軍の爆撃機B-52Gと空中給油機KC-135Aが空中衝突する事故が発生した。空中給油機は墜落し乗組員は全員死亡、B-52Gからは4人が脱出したが、搭載されていた核爆弾B28RI全4個のうち1個は海中に落ちたが、3個がアンダルシア州パロマレス付近の地上に落ち、しかもそのうち2個が爆発した。

広島・長崎以外にも核爆弾は落ちていた!今も残る核兵器事故の怖い影響…海底に埋まる爆弾、放射能汚染も!【原爆の日】の画像3
画像は「Wikipedia」より引用

 幸いなことに火薬が爆発しただけで核爆発は起こらなかったのだが、ウランとプルトニウムが飛散して、2平方キロメートルの土地を汚染した。米軍は爆発しなかった核爆弾の回収と汚染された土壌の除去を行ったが、現在でも基準を超える放射能が検出されるという。

 米軍は1968年にもグリーンランドで大規模な放射線汚染を起こすなど、複数回にわたって核兵器にまつわる重大な事故を起こしている。いずれも核爆発を起こすような事態にはならなかったのが不幸中の幸いとはいえるものの、一歩間違えれば大勢の人々が無残に死に、さらには世界大戦を引き起こす可能性までもがあった。

 最近では米国やロシアの核開発競争が再び活発になっているようだが、くれぐれも核爆発を引き起こすようなうっかりミスだけは気を付けてほしいものだ。

参考:「Wikipedia」「Express」ほか

関連キーワード:, , , ,
TOCANA編集部

TOCANA/トカナ|UFO、UMA、心霊、予言など好奇心を刺激するオカルトニュースメディア
Twitter: @DailyTocana
Instagram: tocanagram
Facebook: tocana.web
YouTube: TOCANAチャンネル

※ 本記事の内容を無断で転載・動画化し、YouTubeやブログなどにアップロードすることを固く禁じます。

人気連載

現実と夢が交差するレストラン…叔父が最期に託したメッセージと不思議な夢

現実と夢が交差するレストラン…叔父が最期に託したメッセージと不思議な夢

現役の体育教師にしてありがながら、ベーシスト、そして怪談師の一面もあわせもつ、う...

2024.11.14 23:00心霊
彼女は“それ”を叱ってしまった… 黒髪が招く悲劇『呪われた卒業式の予行演習』

彼女は“それ”を叱ってしまった… 黒髪が招く悲劇『呪われた卒業式の予行演習』

現役の体育教師にしてありがながら、ベーシスト、そして怪談師の一面もあわせもつ、う...

2024.10.30 23:00心霊
深夜の国道に立つ異様な『白い花嫁』タクシー運転手が語る“最恐”怪談

深夜の国道に立つ異様な『白い花嫁』タクシー運転手が語る“最恐”怪談

現役の体育教師にしてありがながら、ベーシスト、そして怪談師の一面もあわせもつ、う...

2024.10.16 20:00心霊
“包帯だらけで笑いながら走り回るピエロ”を目撃した結果…【うえまつそうの連載:島流し奇譚】

“包帯だらけで笑いながら走り回るピエロ”を目撃した結果…【うえまつそうの連載:島流し奇譚】

現役の体育教師にしてありがながら、ベーシスト、そして怪談師の一面もあわせもつ、う...

2024.10.02 20:00心霊

広島・長崎以外にも核爆弾は落ちていた!今も残る核兵器事故の怖い影響…海底に埋まる爆弾、放射能汚染も!【原爆の日】のページです。などの最新ニュースは好奇心を刺激するオカルトニュースメディア、TOCANAで