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「宇宙にダークエネルギーは存在しない。ある境界線が存在するだけ」ロシア学者主張！暗黒物質はオワコンに！

2019.12.27 10:00 編集部

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「宇宙にダークエネルギーは存在しない。ある境界線が存在するだけ」ロシア学者主張！暗黒物質はオワコンに！の画像3 — 平行な二枚の板の間に働くカシミール効果「Wikipedia」より引用

　粒子が存在せず、真空の状態となれば、それはまさに何もない虚空になるが、真空中に無帯電状態の2枚の金属板を10nmというわずかな距離を空けて設置すると、金属板が互いに引き合うのだ。この引力は量子力学的な場のゆらぎのために起こると説明される。これがカシミール効果である。

　テプリヤコフ教授は、このカシミール効果が宇宙で起こっており、それにより加速膨張していると考えている。

「いわゆるカシミール効果は真空中に置かれた２枚の金属板が互いに引き合うというものです。真空中には何もないため、こんなことは起こりそうにもないことだと思われますが、事実、量子論によると、２枚の金属板には粒子が定期的に生成消滅を繰り返し、その結果として金属板同士に引力が発生しているのです。このことから、宇宙にもある境界線（これは重要なことです）があり、微小な引力が発生していることが示唆されます。つまり、おおよそカシミール効果と同じことが宇宙でも起こっているということです。これこそが付加的な反発力が生じさせ、宇宙の膨張を加速させている原因なのです。本質的にダークエネルギーは存在せず、宇宙に境界線があることが示されているだけなのです」（テプリヤコフ教授）

　テプリヤコフ教授によると、宇宙には複雑なトポロジーとしての境界線が存在するだろうとのことだ。トカナでも報じてきたように、ダークエネルギーが存在しないと主張する物理学者も多く、科学界で受け入れられている中心理論が完璧だという保証はどこにもない。テプリヤコフ教授の今後の研究に期待しよう。

参考：「SciTechDaily」、ほか