「人類よ、我々は到着した」 国家の緊急警報システムから“宇宙人襲来”の通知が数百万人のスマホに届く=ブラジル

深夜1時30分。深い眠りについていたブラジルの何百万人もの人々が、スマートフォンのけたたましい警報音で叩き起こされた。
画面に表示されたのは、大雨や洪水を知らせる通常の緊急警報(日本でいうJアラートのようなもの)ではない。そこには、背筋が凍るような、あるいは思わず目を疑うような「極端(Extreme)」レベルの警告が記されていた。
「身を守れ:エイリアンの攻撃だ。人類よ、我々は到着した」
まるでH・G・ウェルズの『宇宙戦争』が現実になったかのようなこの出来事は、2026年6月20日、ブラジルのベロオリゾンテやリオデジャネイロなどの都市で実際に起きた騒動である。
公式システムからの「宇宙人襲来」通知
この不気味なメッセージが厄介だったのは、それがスパムメールや怪しいアプリからの通知ではなく、ブラジル政府の「公式な緊急警報システム」を通じて配信された点だ。普段は深刻な自然災害や市民防衛のために使われるシステムから送られてきたため、メッセージは一時的にではあるが、不気味なほどの説得力を持ってしまった。
リオデジャネイロの住民には、さらに不可解な第二のメッセージが届いた。
「misantropo ADRESS RJ burros dms pprt(人間嫌い アドレス リオデジャネイロ お前らバカすぎ マジで)」
誤字脱字だらけで、若者のスラング(pprt=papu reto、マジで・本音で、の意)が混ざったこのメッセージは、事態を解明するどころか、さらなる混乱を招いた。
深夜にこの警報を受け取った人々の反応は様々だった。寝ぼけ眼で「訓練のミスか?」と疑う者、パニックになる者、そしてすぐにSNSを開いてスクリーンショットを共有する者。
幸いにも(というより当然だが)、空を見上げてもレーザーを撃ち込んでくるUFOの姿はなく、この「宇宙人の襲来」は、パニックよりもむしろ困惑と笑いを引き起こした。

「宇宙人はSNSがお好き?」 ネット民の容赦ないツッコミ
夜が明けると、ブラジルのSNSはたちまち大喜利会場と化した。
「高度な文明を持ったエイリアンが、わざわざ人間のモバイル回線をハッキングして到着を知らせてくるとか律儀すぎるだろ」
「地球を侵略する前に、せめて正しいスペルを勉強してこい」
「エイリアンが最初のターゲットにブラジルを選ぶなんて光栄だね」
さらには、「もし本当に宇宙人からLINEが来たら、とりあえずブロック推奨」といった冗談まで飛び交い、ブラジル人特有の陽気さでこの珍事を楽しんでいた。
笑えない政府と「システムジャック」の恐怖
しかし、ネット民が笑い転げている一方で、ブラジル当局の顔は青ざめていた。
ブラジル国家市民保護局は、この事態が宇宙人の仕業ではなく「許可されていない第三者(ハッカー)」が緊急警報システムに不正アクセスした結果であると公式に発表。被害の拡大を防ぐため、システムの一部を一時的に停止する措置をとった。現在、この事件はブラジル連邦警察に引き継がれ、誰がどのようにしてシステムに侵入したのか、本格的な捜査が進められている。
たかが「宇宙人襲来のイタズラ」と笑うかもしれない。しかし、考えてみてほしい。
何百万人ものスマートフォンを同時に鳴らし、国中にパニックを引き起こすことができるシステムが、悪意あるハッカーにいとも簡単に乗っ取られてしまったのだ。もしこれが宇宙人のイタズラではなく、「ミサイルが飛んできている」「テロが発生した」といった現実的なフェイクニュースであったら、間違いなくパニックが発生していただろう。
今回はたまたま、ハッカーのユーモアのセンスが「B級SF映画」レベルだったから笑い話で済んだだけなのだ。
国家のインフラがこれほど脆いとなると、エイリアンの侵略よりも、同じ地球に住むハッカーたちの方がよっぽど恐ろしい存在に思えてくる。
もし本当に宇宙人が地球にやってきたとき、彼らが最初にコンタクトを取ってくるのは、ホワイトハウスの電話でも国連本部でもなく、あなたのスマホの「プッシュ通知」かもしれない。
参考:Coast to Coast AM、International Business Times、ほか
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2024.10.02 20:00心霊「人類よ、我々は到着した」 国家の緊急警報システムから“宇宙人襲来”の通知が数百万人のスマホに届く=ブラジルのページです。ブラジル、UFO、侵略、アラート、警報などの最新ニュースは好奇心を刺激するオカルトニュースメディア、TOCANAで

