元FBI捜査官が明かす「サイコパスより恐ろしい人格」25年の現場経験で確信した“真に有害な人間”の正体

凶悪犯罪というと、良心を持たず罪悪感すら覚えない「サイコパス」が真っ先に思い浮かぶ。だが、25年間FBIの防諜・対テロ捜査官として現場に立ち続けたジョー・ナヴァロ氏の見立ては違った。
対人関係において最も深い傷を残すのは、サイコパスではなくもうひとつの人格タイプだというのだ。その正体を、ナヴァロ氏自身の経験とともに見ていこう。
23歳でFBI入り、行動分析のパイオニアが見た”危険な人格”
ナヴァロ氏は23歳でFBIに採用され、当時としては異例の若さで捜査官となった人物だ。犯罪者の心理を読み解くプロファイラーとして活動し、行動心理学と人格分析を国家安全保障の捜査に応用する「FBI国家安全保障局・行動分析プログラム」の設立メンバーの一人でもある。
ナヴァロ氏によれば、人口の約1%がサイコパスに該当するという。良心を持たず、ルールに縛られず、重大な犯罪を繰り返しながらも社会に出入りし続ける――そうした特徴を持つ人々だ。だがナヴァロ氏は、著書の刊行から10〜12年にわたって読者から届いた反響を踏まえ、対人関係でもっとも深刻な被害をもたらすのは別の人格だと確信するに至ったという。
「悪性のナルシシスト」、サイコパスとの決定的な違い
ナヴァロ氏が指摘するのは「悪性のナルシシスト」と呼ばれる人格タイプだ。通常のナルシシズムの特徴に、反社会的な行動、猜疑心、そして他者の苦しみに快感を覚えるサディズム的な傾向が重なった、深刻な状態だとされる。
「悪性のナルシシストは自分自身を過大評価し、他者を過小評価する。そのギャップこそが大きな害をもたらしている」とナヴァロ氏は語っている。
この人格は男性に多く見られ、被害者は女性であるケースが多いといい、感情面だけでなく経済的な被害も伴うことが少なくないという。
なお「悪性のナルシシズム」は米国精神医学会の診断基準(DSM-5)に正式な病名として記載されているわけではないが、ナルシシズムの中でもとりわけ有害な状態を指す臨床用語として使われている。
テッド・バンディの”闇”を見抜けなかった若き日
一方でナヴァロ氏は、サイコパスを外見だけで見抜くのは難しいとも語る。連続殺人犯テッド・バンディはその典型例だという。整った容姿と知性を備え、法廷では裁判官にすら好印象を与えていた人物だったからだ。
「もし彼が道を歩いていたとして、指をさして”あれがサイコパスだ”と言えるだろうか。言えない。行動や他者への接し方、良心の有無を注意深く観察するしかない」とナヴァロ氏は振り返っている。
ナヴァロ氏自身、1975年に新米警察官として、大学キャンパスで発生した15歳の少女スーザン・カーティスさんの失踪事件を捜査した経験を持つ。後年、バンディは自身の処刑を目前に控えた1989年、この事件を含む一連の犯行を告白した。ナヴァロ氏は、あの夜キャンパスを徘徊していた犯人を目の当たりにしていたかもしれないという可能性に、今も複雑な思いを抱き続けているという。
ナヴァロ氏の視点は、犯罪者の外見的な魅力や社会的な成功が、その内面の危険性を測る物差しにはならないことを物語っている。
良心の呵責なく他者を傷つけるサイコパスか、静かに自尊心を蝕んでいく悪性のナルシシストか。どちらが身近に潜んでいたとしても、見抜く手がかりは結局のところ、相手が日々他人をどう扱っているか、その振る舞いの中にしかないのかもしれない。
参考:Daily Mail、ほか
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2024.10.02 20:00心霊元FBI捜査官が明かす「サイコパスより恐ろしい人格」25年の現場経験で確信した“真に有害な人間”の正体のページです。FBI、サイコパス、ナルシシズムなどの最新ニュースは好奇心を刺激するオカルトニュースメディア、TOCANAで
