不規則に飛び回る光が「ちりのような尾」を引いていた! 12歳の少年が撮影した映像に、観測歴数十年の天文家が初めて「説明できない」

アメリカ南部アラバマ州の夜空で、住民が首をかしげる出来事が続いている。
タスカルーサの住宅街の上空を、不規則に向きを変えながら移動する複数の光が横切り、その姿を12歳の少年がカメラに収めた。映っていた光は、細かなちりを撒き散らすような淡い尾を引いていたという。
そして数十年にわたって空を見上げてきた地元のベテラン天文家が、この映像の前で言葉に詰まった。
祖母と過ごす夜、隣家の屋根の上に現れた光の列
撮影者はジェット・ジョンストン君(12)。自宅で祖母と過ごしていたとき、隣家の上空に浮かぶ複数の発光体に気づき、その場でカメラを向けた。
映像に収められた光は、一定の方向へゆっくり流れていくのではなく、素早く進行方向を変えながら移動していた。さらに、その背後にはうっすらと、ちりのような跡が残っていたと伝えられている。
ジョンストン君自身は、これを本物の異星の存在との遭遇だったと確信しているという。取材に対して、地球の外にも生命がいるはずだという趣旨の言葉を口にしている。
夜空の光を「宇宙人」と結びつける子どもの発言、と片付けるのは簡単だ。だが今回、この映像を無視できないものにしたのは、少年の主張ではなく、それを見た専門家たちの反応のほうだった。
「説明できなかったものは一つもなかった」その断言が揺らいだ
バーミンガム天文学会に所属するフレッド・レインズ氏は、生涯にわたって空を観測してきた人物だ。彼はこれまで、自分が目にしたもので説明がつかなかったものは一つもなかったと語ってきた。
ところが、ジョンストン君の映像を見るまでは、という留保が今回そこに付いた。
もっとも、レインズ氏が引っかかったのは物体の動き方ではない。光そのものの動きは滑らかで、航空機や鳥の飛翔と大きく変わるところはないと同氏は見ている。
理解できないのは、発光する尾のほうだという。
一般に、夜空の謎の光の正体としてまず挙がるのは、航空機の航法灯、人工衛星、金星などの明るい惑星、気球やランタンといった候補だ。だが、こうした光源は基本的に尾を引かない。尾を引くのは流星や再突入する人工物だが、それらは数秒で燃え尽きるのが普通で、向きを何度も変えながら住宅街の上を漂うことはない。
観測経験を積んだ人間ほど、「どの引き出しにも入らない」と感じる映像だったわけだ。
正体は高性能ドローンか、それともアラバマの空で何かが起きているのか
一方、アラバマ大学の天文学研究者は、より現実的な見立てを示している。光の正体は高性能なドローンではないか、というものだ。
複数機を同時に飛ばせば、不規則に見える動きは十分に再現できる。夜間飛行用の機体にはストロボが付いており、遠目には正体不明の発光体そのものに見える。2024年末に米東海岸で正体不明のドローンの目撃が相次ぎ、軍施設周辺の飛行が問題化した騒動も記憶に新しい。技術的なハードルはもう、どこにもない。
ただし、ドローン説を採ったとしても、レインズ氏が引っかかった「尾」の説明は宙に浮いたままだ。カメラのセンサーやレンズが強い点光源をとらえたときに生じる残像・にじみである可能性もあるが、それを確かめるには元データの検証が要る。
そしてアラバマ州では、つい先週にも州内のガンターズビルで別の目撃事例が報じられたばかりだった。同じ州から短期間に複数の報告が上がっている状況が、住民の「何かが起きているのではないか」という感覚を後押ししている。
少年が撮った数十秒の映像は、もちろん地球外知性の証拠には遠い。だが、生涯で一度も「わからない」と言わずに済んできた観測者に、初めてその一言を言わせたことは事実として残る。ドローンなのか、ありふれた光源に珍しい光学現象が重なっただけなのか。答えを持つ者は、今のところいないようだ。
参考:Coast to Coast AM、ほか
※ 本記事の内容を無断で転載・動画化し、YouTubeやブログなどにアップロードすることを固く禁じます。
関連記事
人気連載
“包帯だらけで笑いながら走り回るピエロ”を目撃した結果…【うえまつそうの連載:島流し奇譚】
現役の体育教師にしてありがながら、ベーシスト、そして怪談師の一面もあわせもつ、う...
2024.10.02 20:00心霊不規則に飛び回る光が「ちりのような尾」を引いていた! 12歳の少年が撮影した映像に、観測歴数十年の天文家が初めて「説明できない」のページです。UFO、天文学者、UAPなどの最新ニュースは好奇心を刺激するオカルトニュースメディア、TOCANAで


