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今年の「大麻ニュース・ベスト10」ランキング発表！高樹沙耶×石丸元章が選ぶ、ディープなマリファナ情報まとめ！

2019.12.30 10:00 文＝石丸元章

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★1位　高樹沙耶、外国人記者クラブの記者会見に初見参！

高樹　１位は私ごとで恐縮なんですが、我が身可愛やホーホレ、ヤホホ。というわけで、生まれて初めて“外国人記者クラブ”なるものに出席する事になりまして……。その会見では私は賛同者でその会見の主役ではなかったんですが、久しぶりのカメラと記者に囲まれて緊張したといいますか、アガっちゃいましたね。

石丸　パチパチパチ！　高樹沙耶世界メディアデビュー。

高樹　青山哲也さんという非営利、非合法の大麻農家の方がいらっしゃるんです。青山さんは自身の腰痛や鬱病の治療と医療大麻が必要な患者への無償・安価供与、栽培の研究のために大麻草を栽培、所持していたんですが、昨年12月に逮捕されてしまった。

石丸　所持していた大麻草は29キロ、末端価格で１億7600万円だと新聞にでてました。た、大量……（汗）。

高樹　この末端価格って警察やマトリが厳しく取り締まれば取り締まる程、社会的な制裁が大きくなればなる程、リスクが大きくなって値段が上がるのであって、この１億なんたらの金額の根拠になっている１グラムが5千円とか7千円とかって渋谷とか大阪の都市でのストリートの値段。青山さんは医療大麻が必要な病気の人達に殆ど無償か原価程度の金額で分けていた。実際、今回の裁判費用を捻出するのにカンパやクラウドファンディングなどでお金を募ってはいても、それでは足らず、今も朝から晩まで裁判費用の為に休み無しで働いている。今回、実際にお会いして再確認したけどホントにピュアで無欲な良い人。

　そんな彼とはSNSを通じて繋がったんですが、通常だと5年から7年くらいの実刑判決になりそうだということで、あまりに理不尽だと思って、今回何か力になれればと、同席させてもらいました。青山さんの活動と日本の大麻取締法のおかしさを海外の人たちに伝えるために、11月6日、有楽町の外国人記者クラブで記者会見が開かれた。そこに、医療大麻の法改正の為に啓蒙活動をしているお医者様の正高佑志先生といっしょに出席して来ました。

　外国人記者クラブの正式名称は外国特派員協会。そのことを会見の直前に知ったんですが、久しぶりの人前でのスピーチということもあって、すごく緊張しました。ぶっちゃけ久しぶりのたくさんのカメラ、緊張しながら盛り上がってました（笑）。

石丸　YouTubeで見ましたよ！　高樹さんの言葉を通訳が訳すのが新時代を感じた。日本の医療大麻解禁という問題に関して、高樹さんの存在感を示せたと思います。執行猶予中のうちはおとなしくしていろとも言われるでしょうけど、きちんとした意見を述べていくのは大切ですよね。

高樹　必要最低限なことは、伝えられたと思います。ただ、5位のところでも話してますが、会見の直前に國母さん逮捕、田代さん再々逮捕のスピン報道疑惑？もあって、新聞やテレビなど日本のオールドメディアでは報じられなかったのは残念でしたけれどね。

石丸　まったく同意です。

高樹　相変わらず、ネットでは「法を犯した人間が言うことには説得力がない」「そんなに吸いたいなら、海外へ行け」と叩かれていますけど（笑）。

石丸　今年高樹さんと自分は、３月に大阪・ロフトプラスワンWEST、9月に両国・RRRで『TOCANA』の読者イベントとして、≪大麻をめぐる対話≫を一緒にやりました。たくさんの人が来てくれて、どうもありがとう！とうれしい気持ちでいっぱいです。

高樹　ですね！

石丸　高樹さんは、３月にAbemaTVの『月曜The NIGHT』の生放送に出演しましたし、発言をいろんなところで求められてます。それこそが大麻をっ巡る日本の状況を表していると思いますよ。議論が始まった。

高樹　11月には大阪でもイベントに呼んで頂きましたし、ユーチューバーNEXTのNEXTタケシさんと「高樹沙耶と大麻で昼から生ライブ」にも出演させて頂きました。

石丸　20年も高樹さんの大麻を巡る発言は重要性を増すと思うんですが、気を付けてくださいね。今って発言だけで捕まっちゃうんだから。

高樹　今まではあり得なかった様な逮捕とは真逆に、世の中の大麻に関する潮目もよい方向に変わってきているように感じています。TVと距離を置き始めたお笑い芸人の方々も最近は大麻に関して、積極的に発言するようになっていますからね。

　例えばオリエンタルラジオの中田敦彦さん。以前、中田さんは番組のロケで私の家に来たことがあるんですが、捕まった時にその収録の時の事をネタにして「前から怪しいと思っていた」とテレビで発言。その時はTVに忖度してたからなのか大麻に批判的だったんですが、10月にYoutubeチャンネル「中田敦彦のYouTube大学」で「麻薬から自分の身を守るための授業～前編～日本の大麻合法化はどうなる？」「麻薬から自分の身を守るための授業～後編～日本の大麻合法化はどうなる？」をアップ。テレビ局がつくる番組より、よっぽど大麻のことがわかっていると思いました。

　それに私と賛成派、反対派に別れてネット番組で大麻論争をテーマに共演したフィフィさんもユーチューブで大麻の有効性を言及し始めてます。

　この方、私が逮捕された時にもワイドショーで『このヒト、大麻大麻って、なんかイタイ感じがする』って発言してたのに……。いつの間にやら大麻（やや）容認派に変わってきている。

　これ、非難している訳でなくて、中田さんもフィフィさんも凄く頭の良い人だから、時代の変化や世界のニュースを読み取って自分の考えを改め始めた。以前よりは良くなったとはいえ、国内では大麻は未だ逆風の中、自身の考えの変化を発言してくれた事は凄く勇気のいる事だったと思う。感謝してます。

石丸　ウーマンラッシュアワーの村本大輔さんもTwitterで「大麻合法化しようぜ」とつぶやいていましたしね。

　ただ、合法化発言でテレビ出演がキャンセルになったとぼやいていました。それも、彼の芸風なんでしょうけれども。どうか皆さん、2020年を楽しく過ごしましょう。誰かが大麻で逮捕されてる姿を見たくない。合言葉は――気をつけろよ！

◎高樹沙耶（たかぎ・さや）

1963年8月21日、静岡県生まれ。元女優、元作詞家、石垣島のキャンピングロッジ「虹の豆」オーナー。1983年に主演映画『沙耶のいる透視図』で女優デビュー、映画＆ドラマシリーズ『相棒』ほか、数多くの作品に出演、人気を呼ぶ。著書に『贅沢な暮らし—衣食住が育む「心のラグジュアリー」』（エクスナレッジ）、『ホーリープラント聖なる暮らし』（明窓出版）ほか

Twitter: @ikuemiroku