愛しているなら「コンドームを使ってはいけない理由」を東大教授が完全解説！ 百年の恋も冷める20の禁則事項、ゴム有セックスは女体オナニー？

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　挿入は浅めに。イッたらすぐ離れろ。これ、セックスなのか。女体を使ったオナニー同然ではないか。対面座位はここでも重ねて禁じられます。女性主導で強密着する対面座位は、ペニスを素早く抜くことができない体位なので……。

　以上、コンドームセックスがいかに質の悪いセックスであるかが確認できました。

　というわけで、最後の最重要項目、【禁則事項その20】の出番となります！――「19個もの縛りを我慢してセックスをする意味があるのか」「覚悟のないセックスはするな」「粘膜遮断の二級体験で思い出を薄めるな」。

　なんのことはない、冒頭に述べたことに戻ってきました。最善のコンドーム使用心得はこれだったのです――なるべく使うな。軽率なハードル下げにつられて、中途半端な性的同意を与えてはいけない。

　言い換えましょう。子どもが出来ても本望と思える相手、万一病気をうつされたとしても本望だと思える相手とだけ、本番の愛を交わせ。

　……これで終わってはネガティブすぎますか？　ならばもう一度言い換えておきますね。――「挿入以外の多様な性愛を楽しもう！」「射精にこだわるな！」[4]「とらわれのないヘンタイの境地へ！」[5]

[4] https://www.youtube.com/watch?v=QvcrJzc_bHo
[5] あくまで挿入にこだわるなら避妊はピルやアフターピルに頼ることになるが、副作用の弊害に加え、一方的に女に安全管理を任せることで男が無責任化する危険がある。

文＝三浦俊彦

三浦俊彦

1959年生まれ。東京大学総合文化研究科博士課程単位取得退学。現在、東京大学文学部教授。専門は、美学・分析哲学。和洋女子大学名誉教授。著書に『バートランド・ラッセル 反核の論理学者:私は如何にして水爆を愛するのをやめたか』 (学芸みらい社、2019年)、『エンドレスエイトの驚愕: ハルヒ@人間原理を考える』（春秋社、2018年）、『改訂版 可能世界の哲学――「存在」と「自己」を考える』（二見文庫、2017年）など。
Twitter：@tmiura_bot

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