オゴポゴの歯!? 少女が湖畔で拾った″三角形の欠片”は湖の怪獣の歯なのか… 古生物学者も「見たことがない」とお手上げ

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 浜辺の宝探しといえば、きれいな貝殻か、せいぜい角の取れたガラス片が関の山だろう。ところがカナダのある少女が水際から拾い上げたのは、片面がサンドペーパーのようにザラつき、もう片面には骨か軟骨を思わせる模様が走る三角形の欠片だった。専門家に見せても正体は分からず、地元では「湖の主の歯が落ちていたのでは」という声まで上がっている。

「これ、一体なに?」——父親も友人の地質学者もお手上げ

 舞台はカナダ・ブリティッシュコロンビア州の細長い湖、オカナガン湖。その湖畔にあるレイクカントリーという町のビーチで、先週水曜日にクレイトン・ブラウン氏の娘クロエさんが問題の物体を見つけた。

 ブラウン氏によれば、娘はいつも水際で「宝探し」をしており、収穫といえば小さな貝殻程度。それが今回に限って、これまで同じ浜辺で見たどんなものとも違う一品を引き当てたという。父親自身も、何なのかまるで見当がつかず面食らったと振り返っている。

 奇妙なのは質感だ。一方の面はサンドペーパーのようにざらつき、もう一方の面は真ん中で分かれた模様が入っていて、骨か軟骨のように見えるのだという。

 困ったブラウン氏がまず頼ったのは、地質学者の友人だった。返ってきた答えは「何かの化石かもしれない」。心強いような、まったく心強くないような回答である。

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チョウザメ説、矢じり説、そして「オゴポゴの歯」説

 地元メディアが相談を持ちかけた古生物学者のブルース・アーチボルド博士も、これは興味深いものだと関心を示しつつ、自分には見覚えのないものだと率直に認めた。学者が知ったかぶりをしないのは誠実だが、謎はますます深まるばかりだ。

 そのうえで博士は、魚に由来する部位ではないか、たとえばチョウザメあたりの可能性があるとの見立てを示している。オカナガン湖を含む北米内陸の水系には、体長数メートルに達する大型のチョウザメが生息する河川もあり、古代魚の破片が流れ着いたと考えれば筋は通る。

 一方、ブラウン氏の妻が唱えたのは、かつて矢じりだったのではないかという説だ。先住民が古くから暮らしてきた土地柄を思えば、これもまた無理のない発想である。

 そして当然というべきか、地元の想像力豊かな人々が飛びついたのが第三の説だった。ここはオカナガン湖である。ならば、湖に棲むと語り継がれてきたあの怪物の口から抜け落ちた歯なのではないか——と。

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ネッシーと並ぶ北米の「湖の主」オゴポゴ

 日本ではネッシーほど知られていないが、オゴポゴは北米で最も有名な湖水怪獣のひとつだ。全長十数メートルの細長い胴体をうねらせて泳ぐ、蛇のような姿で描かれることが多い。

 その由来は古く、この地の先住民には湖に棲む水の霊にまつわる伝承が伝えられてきた。19世紀以降、入植者による目撃談が相次いだことで「オゴポゴ」の名が広まり、今では町のシンボルとして像まで建てられている。地元にとっては観光資源であり、同時に半ば生活の一部でもある存在だ。

 つまりこの湖では、正体不明のものが浜に落ちていれば、真っ先にオゴポゴの名が挙がるお国柄なのである。日本でいえば、遠野の川べりで妙な皿状の物体が見つかったら誰かが河童と言い出すようなものだろう。

 化石か、チョウザメの一部か、矢じりか、それとも湖の主の落とし物か。現時点で公式に鑑定結果が出たという続報は見当たらず、正体は宙に浮いたままだ。ただ、ひとつだけ確かなことがある。この夏、少女が浜辺で見つけた「宝物」は、大人たちが束になっても正体を言い当てられない代物だったということだ。

参考:Coast to Coast AM、ほか

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