【インタビュー】数年以内に数百万人が脳改造!? 猿の脳とコンピュータの接続成功…映画『ホムンクルス』の背景と先取りする未来!ケロッピー前田が徹底解説!

ケロッピー「まずトレパネーションについて説明すると、脳を覆う硬膜には傷をつけることなく、頭蓋骨にだけ穴を開ける行為。およそ8000年前、新石器時代から存在する人類最古の外科手術で、現在は病気の治療のために病院でも普通に行われているんだ。なぜ、人類は古代の時代から頭に穴を開けようと思ったのかは大きな謎なんだ」

――石器時代から、意識は脳にあるんだって思っていたんでしょうかね?

ケロッピー「そうかもしれないね。そして、1960年代のカウンターカルチャーの時代に意識の覚醒のために頭蓋骨に穴を開ける人たちが現れるんだ。当時、大きなニュースになったんだけど、その後は都市伝説的に語られるものとなって、90年代半ば、インターネット時代の到来とともに実際に頭に穴を開けた人たちが実在することがわかって、ドキュメンタリー『ア・ホール・イン・ザ・ヘッド』(UPLINK/ケロッピー前田字幕監修)が作られることになるんだ」

――ああっ、そのドキュメンタリーでジョン・レノンが穴を開けようとしたという話が衝撃でした!

ケロッピー「そうそう。あのジョン・レノンも穴を開けようとしていたんだ。結局開けなかったわけだけど、ポール・マッカートニーがそれについて証言しているのがおかしいんだよ。そして、ドキュメンタリーにも登場する現代のトレパネーションの最重要人物がバート・フーゲスさん。当時、彼はオランダ・アムステルダムの医大生で、悟りの境地とはどんなものかを研究していたら、脳内に大量に血液があると意識が覚醒するんじゃないかと考えるようになって、それを『ブレイン・ブラッド・ボリューム』と言う仮説にする。それで、最も簡単に脳内の血流量を増やすには、穴を開ければいいじゃんと」

――ええっ、そこでいきなり穴ですか!

ケロッピー「そうそう。1965年にバートさんは自分で穴を開けちゃうんだよね。”Stoned in the Streets Happening”というアート系イベントで観客を前にして実演したわけだよね。その現場にいて、バートさんのセルフ・トレパネーションの写真を撮影した写真家のコリ・ヤニさんは生前にインタビューすることができたんだ。コリ・ヤニさんは、ジョンとヨーコのベッドイン(1969年アムステルダム)を撮った写真家として世界的に知られているんだ」

――あの有名な写真ですね!

ケロッピー「そして、、ネット時代に活躍するのがアメリカのフィラデフィアに住むピーター・ハルヴォーソンさん。彼は、意識の覚醒のためにトレパネーションを希望する人たちにそれをやってくれる病院を紹介する団体ITAG(アイタッグ)を主宰するんだ。たとえば、メキシコは、2004年までは本人が希望すればプロの医師にトレパネーションをしてもらうことができたんだ。いまも南米では、穴を開けてくれる医師を見つけることができると言うけど、政情不安な地域だから、安全に施術を受けられるのかは心配だよね」

――本当にトレパネーションで意識は覚醒するんでしょうか? 

ケロッピー「それは自己申告だから。それでも僕が会った人たちはみんな幸せそうで、穴を開けてハッピーになったんだなと思いました。たとえば、額に直径3センチの穴が持つロバート・ランドさんは、63歳にしして若い彼女を連れてキャディラックのオープンカーで颯爽と現れましたからね。さらに、彼の穴を触らせてもらうと皮膚を通して脳を触る感じで、パルセーション(拍動)と言われる脳の鼓動がブーンブーンと重低音のように響いてきました」

 

――ロシアのトレパネーション研究所にも行かれていますね?

ケロッピー「サンクトペテルブルクにある研究所で、オステオパシーという整体療法の権威者ユーリ・モスカレンコ博士が『アンチ・エイジング(老化防止)』のために、トレパネーションを研究していました。オステオパシーというのは、頭皮の上から頭蓋骨の縫合部を指で触って病気の診断をしたり治療したりする療法で、ユーリ博士は頭蓋骨に穴を開けることで、オステオパシーの効果をより増大させられると考えていたんだよね」

――なるほど! もう一度、映画『ホムンクルス』を観てみたくなりました!

ケロッピー「大阪(4/22)や名古屋(4/24)には身体改造関連のイベントを予定しています。コロナに気をつけて、皆さんに遊びに来て欲しいですね」

(つづく)

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【映画情報】

映画『ホムンクルス』
劇場にて期間限定公開中
2021年4月22日よりNetflix世界配信
https://homunculus-movie.com

目に見える世界が、全てとは限らないー。 カルト的人気を誇る永遠の問題作、驚愕の実写化!

原作:山本英夫
監督:清水崇
出演:綾野剛、成田凌、内野聖陽、岸井ゆきの、石井杏奈 他
2021年製作/115分/PG12/日本
配給:エイベックス・ピクチャーズ

【イベント情報その1】

2021年4月22日(木)
OPEN 17:00 / START 18:00
@大阪ロフトプラスワンWEST

『ケロッピー前田 世界の改造人間大図鑑!! 大阪編!!』
~帰ってきた! 驚異の身体改造の旅!!~
《Loft PlusOne West 7th Anniversary》
祝!映画『ホムンクルス』劇場公開! スペシャルゲスト・矢山和宏氏(元科捜研)緊急出演!

くわしくはこちら!:https://www.loft-prj.co.jp/schedule/west/172292

【出演】
ケロッピー前田(身体改造ジャーナリスト)
【ゲスト】
矢山和宏(元科捜研)※ドラマ『科捜研の女』科学・警察監修
蜂くん(改造人間)

昨年、新型コロナのパンデミックで延期となっていたケロッピー前田の大阪遠征が2021年に堂々の復活!!
TBS系人気テレビ番組『クレイジージャーニー』でも、“最もクレイジー”といわれた「身体改造」を追い続けるジャーナリストのケロッピー前田が大阪に帰ってきます!
今回は増量拡張版でテーマは3つ、「縄文タトゥー」「トレパネーション」「世界の改造人間大図鑑」となります。

ネット配信で日本全国の皆さんにもお楽しみいただけます!
https://twitcasting.tv/plusonewest/shopcart/60560

 

【イベント情報その2】

2021年4月24日(土)
18:00 – 20:00
@名古屋 BiblioMania(中区栄4-14-16)
https://bibliomania-books.com
サイン&交流会

※ 新型コロナウィルス感染拡大防止のため、マスク着用、アルコール消毒など、ご協力お願いします

文=ケロッピー前田

1965年、東京都生まれ。千葉大学工学部卒、白夜書房(のちにコアマガジン)を経てフリーに。世界のカウンターカルチャーを現場レポート、若者向けカルチャー誌『BURST』(白夜書房/コアマガジン)などで活躍し、海外の身体改造の最前線を日本に紹介してきた。その活動は地上波の人気テレビ番組でも取り上げられ話題となる。著書に『クレイジートリップ』(三才ブックス)、『クレイジーカルチャー紀行』(KADOKAWA)、責任編集『バースト・ジェネレーション』(東京キララ社)など。新刊本『縄文時代にタトゥーはあったのか』(国書刊行会)絶賛発売中!

公式twitter:@keroppymaeda

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